薬みえで薬剤師国試はどれくらい解ける??

こんにちは、編集のM.Kです。

『薬がみえる』シリーズは薬学部の方々が学習しやすいよう、薬剤師国家試験の出題基準や出題傾向を調査・分析しながら制作しています。
今回は2023年2月に実施された第108回薬剤師国家試験について調査した結果をご報告します。

目次

解答できた問題数

『薬がみえる』シリーズは、薬剤師国家試験の以下の分野が解けるよう制作しています。

vol.1~3

  • 「薬理」「病態・薬物治療」分野の内、疾患各論に当たる範囲

vol.4

  • 「薬理」分野の内、総論に当たる範囲
  • 「薬剤」分野の内、薬物動態学に当たる範囲

第108回薬剤師国家試験の全345問の内、上記の分野に当たる108問について、『薬がみえる』シリーズの内容で何問解けるか調査してみた結果が、以下の通りです!

『薬がみえる』は毎年改訂される訳ではないので、発行時期によっては、近年発売された薬や疾患概念、近年の出題傾向に沿っていないこともあります。
それでも、合格を狙える8割超えというのは、結構健闘しているのではないかなと思います。

 

実際の問題と対応するページをみてみよう①

こういうことを書くと、
大したことが書かれていないのに「解ける」扱いにしているんじゃないの?
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際の薬剤師国家試験の問題と、『薬がみえる』のページを見てみましょう!
まずは、第108回薬剤師国家試験 問256。
気管支喘息に関する問題です。

色々な情報が書かれていてややこしいですが、問題文にある「生活環境の中にある発作の原因」が把握できていれば解くことができます!

※第108回薬剤師国家試験実施時点で最新だった版を示しています。2024年1月時点では、上記内容は『薬がみえるvol.2』(第2版)p.427にて解説されています。

 

『薬がみえる』に選択肢3以外を想起できる原因がまとまっていますね!
この部分を読んでおけば、問256を解くことができます。

ちなみに選択肢3については、テリルジーに含まれるいずれかの薬物がグレープフルーツジュースにより阻害されるかどうかを問うていると思われますが、現時点でそのような報告はありません。

 

実際の問題と対応するページをみてみよう②

次は、第108回薬剤師国家試験 問72。
国試直後に「こんなの知らない!」と話題になっていた、長井長義先生が単離した物質についての問題です。

マオウについて解説した部分に似顔絵付きで書かれていました。
この記述は、国試で長井長義先生について出題される前から、初学者の方に「少しでも生薬に興味を持ってもらえたら」と思い追加したのですが、偶然出題されてしまいました!

実際に、第108回の国試を受験した方から

この箇所を暇つぶしに読んでいたおかげで、問72を迷わず回答できた!

という嬉しい声をいただきました。

薬みえには、このような豆知識が身につく補足やコラムが所々に載っています。
勉強に疲れたら息抜きに読んでみていただきたいです!

 

薬剤師国試対策にも『薬がみえる』!

『薬がみえる』は初めて薬理学、病態・薬物治療学を学ぶ方に使いやすいよう構成されていますが、薬剤師国家試験対策にも使えるよう工夫されています。

内容については、過去10年分の薬剤師国家試験問題を分析・反映しています。
また、改訂時には最新の医薬品情報・診療ガイドラインの情報など、近年の臨床に即した内容を反映し、新傾向の問題にも対応できるようにしています。
もちろん、以前からある薬の基礎的な内容から最新の情報まで徹底的にビジュアル化し、勉強が苦手な方や、難しい内容でも頭に入りやすいように制作されています。

国試に必要な知識が暗記ではなく真に“理解”できるように、臨床現場で必要な知識が身につくように、いっぱい工夫して制作しています。
ぜひご活用下さい!

(編集M.K)